他社の休刊に背中を押される
2017/02/23
2010年から3年、バンコクの日本人女性向けフリーペーパーという紙媒体で働き、メディアで働く充実感というのを体感しました。
添乗員のときもそうでしたが、賃金や仕事量といった実質的な面よりも「どれほど充実して日々が送れるか」というのが私の仕事を選ぶ際のポイントです。
その紙媒体を辞めてからは「メディア対応」として寄稿を中心の活動を行ってきました。
この3年間、自分でメディアを持つ際に発生する諸事項ばかりを気にしていました。紙メディアに発生する必要経費、メディアを持つことの責任や厳しさ、媒体としての活動コンセプトが思い浮かばない、圧倒的な人員不足解消の課題、こういうものが躊躇を生みぼんやりと「無理かなあ」という気持ちにさせていました。
そんな思いがこのカンボジアのフリーペーパーの「休刊のお知らせ」をみて「経費のかからないやり方を考えよう、そしてメディアを持とう」と背中を押されました。他社の一時休刊、普通なら「ああ、やっぱり難しいのかな」と思いそうな記事をみてそんなことを思うのは自分でも意外でした。
メディアを運営する以上、私営であれば必ずや広告主が必要です。広告主をどう獲得していくか、それを「なるべく日本人がかかわらない業務にする」にはどうしたらいいか、そして紙媒体であれば発生する経費や情報の劣化を何でクリアするのか、不思議なことにこのお知らせを読んでいろいろな点がするすると繋がったような気がしました。
カンボジア・クロマーマガジンさん、休刊は寂しいお知らせではありますが、ひらめきと勇気を与えてくれてありがとうございました。