感覚の違い
2017/02/23
日本人以外のお客さんと新製品について話をする際、「とにかく早く価格を出せ」と言われます。これは日本と大きく違うところです。
日本だとまずその製品が販売を想定しているエリアで競合品がどれほどの既存売上があり、どのような規制があり、どういう物流の選択肢が考えられ、販売活動費(広告代含む)はどういう配賦にするのか、などを確認した上で規制をクリアする内容でメーカー側最小発注量とバイヤー側必要発注量をすり合わせる、となります。
タイを含めASEANではまだまだ「10バーツで買ってきて20バーツで売る以外確認することはない」「大手がやっていてもどこか地方でコッソリ類似品を流して商売すればいい」他いろいろお国柄や文化の違いを感じることは多いですね。
今日もマーケット(消費者及び卸業界双方)の事前チェックを、なんて話をしていたら「そんなこといいから早く価格出せ」と言われたので「現状のままで価格を出すのはそれはもちろん可ですが、先ずは対象地域の規制を確認して、現状に追加すべきもの、削除すべきものがあると価格変わるでしょう。そこを先にチェックしないと今価格出しても意味がないのでは?」と言ったら納得してくれたのでよかったです。
日本人は商売のスピードが遅い、と言われがちですが、スピードだけ早くても売れる見込みのないもの、規制により販売できないものを買って在庫になってしまった、では話になりませんよね。こういうことを考えずとにかく価格、と言うのは商売の中の必要手順が違う、という認識が広がるといいなと思っています。