越境EC現地代理店活動日記

タイ・バンコクを拠点とし、世界各国向けECサイトを運営

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日系企業の進出に依存しない仕事を

2017/02/23

昨日は本当に久しぶりに日系企業製造拠点の開所関連のお仕事でお声がけ頂きました。もちろん見知った方たちに非常に久しぶりにお会いした、という状況で「最近はお忙しいですか?」と聞いてみました。

「いやもう、全然仕事がない。この仕事も極々久しぶり。あればいつもそちらへ声掛けしてますので、前の**の時以来よ」と言われました。

この仕事以外の取引先からも類似した状況です。

私の会社も基本は産業調査でして、それは簡単に言うと「今から投資するのに適しているのかどうか」をマーケット、競合、政治環境、経済環境、人口増減ほか様々な角度で調べることです。

現在のタイの場合、「軍事政権」という政治状況がこの進出前調査に非常に不利な状態です。この言葉は1950-70年代に"悪いこと"として浸透し、1980-90年代にその人たちが社会の中核を担うようになり"恐ろしいこと"として1970生まれ以降の人たちに「絶対ダメ」という植込みを学校やマスコミで行い、誰もが"その言葉に字面に惑わされず、本質はどうなのか"を問うことなく、なんとなく「軍事政権はダメ、危ない」というふうに考えてしまいがち。ASEANならあえて軍事政権の国を選ばなくても、と二の足が踏まれている状態です。

人口はタイ周辺の発展途上中である国々のプラス傾向と逆に中先進国の特徴である減少傾向が見られます。

マーケットはと言うと、最低賃金が大幅に引き上げられたものの、それに伴い物価もかなり上がりインフレ傾向。簡単な例ですが、2002年の移住直後は屋台の2品おかずかけご飯が1皿20バーツ、卵を載せても25バーツでしたが、今や50-60バーツほどと100%上昇の状態。15年で単利計算を前提に平均すると毎年6.75%上昇、お金の使用感が薄れてきています。「ちょっと何か買うとすぐお金が無くなる」という状況。タイ人も昔のように「田舎に帰れば何とかなるさ」的な嗜好の元宵越しの金は持たない気質ではなく「買い控え」となっています。

こうなるとどこが魅力でタイに進出するのか、という検討になってしまいます。軍事政権の経済製作に対する人材不足をはじめとする疎さもあり「だから軍事政権は」といいがちですが、私としては軍事政権そのものよりも、人気取りのために最低賃金を強引に引き上げた前政権、福祉対策不足での少子化、などのほうが深刻なような気がします。軍事政権はそれはそれとしても、最低賃金の高さや将来のマーケット考査の大事な基礎となる人口増減がマイナス傾向のほうが消極的になる理由としてはぐっと大きいと思います。

進出を決め開所関連のお仕事がある時は多くが「輸出品製造拠点として」「ASEAN諸国の物流の中核として」的な、地理的インフラ的条件からタイである必要はあるけどもタイは特にマーケットとして捉えていない、というような法人様という感じです。

それを肌身で感じその場にいると「日系企業の進出に依存しない仕事を」といつも引き締まります。日系企業の進出、それはそれでもちろん応援しますが、「ウチは**が専業だから」「そういうのはやらないなあ」では法人維持も厳しいのだということをいつも思います。

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